室内で最大のアレルギーの原因となっている物はダニの糞です。なぜ、ダニの糞はアレルギーの原因となるのでしょうか。環境汚染との関係で考えてみます。
　室内のダニの餌はヒトのフケや食物カス、カビなどです。ヒトのフケはフケを落としたヒトが食べた食品に含まれるダイオキシンなどの脂溶性汚染化学物質が含まれています。したがって、汚染されたフケを食べたダニの糞も汚染されています。この糞がアレルギーの原因となります。ペットの場合、とくにネコやイヌの場合、アレルギーの原因となる物質は皮脂腺から分泌されたフェロモン蛋白といわれています。皮脂腺からはその動物が食べた餌に含まれる環境汚染化学物質（ダイオキシンやPCB、有機スズ化合物など）が分泌されています。したがって、ペットが落としたフケや毛には汚染があり、これらに接触したり吸入することでアレルギーを起こします。
　  ペットのアレルギーを起こさないようにするためには、ペットからでる皮脂を週２〜３回洗うとアレルギーを起こしにくくなります。また、汚染のない餌をあげて、フケの汚染がなくなればアレルギーを起こしにくくなる可能性があります。多くの家庭でペットの餌として使われているペットフードは原料が化学物質で汚染されています。また、原料に使われている肉骨粉は病気でヒト用にできなかった家畜の肉なども使われいます。ペットには汚染がなく、その動物の生態・食性にあった餌を食べさせることがアレルギー予防には大切です。